コンピューターインターフェースにおいて、シリコンイメージやインテルの強さを前回書いた。ところがインターフェースチップビジネスというのは、あまり大きくはならない。
インターフェースというのは、先に書いたように、もともと何かと何かをつなげる接続自体であり、ここではチップとチップをつなげるものなのである。だから、その接続自体をなくしてしまえば、必要なくなるのである。例えば、昔はIDEやSCSIで外付けハードディスクを、シリアルポートに外付けモデムをつなげていたが、今では全部内臓されているので、そのIDEやSCSIポートはいらないし、シリアルポートも減らせる。ハードディスクの大容量化やモデムの需要が増大し市場ガ大きくなることにより、PCがそれらを内臓するからだ。
これはPCB上の接続されたチップでも同じことである。どうするとホスト側Hとデバイス側Dが1チップIにインテグレーションされるのかというと、市場がある程度大きくなって ”Hの利益 + Dの利益 < HとDをインテグレーションしたIの利益 - HとDをインテグレーションする開発費”を満たすようになったら、である。市場規模の大きいインターフェースや、チップのライフサイクルが短くチップを作り直すことが多いアプリケーションの場合、まず間違いなくインテグレーションされる。
このように、市場規模の大きいインターフェースでは、インターフェース単体のビジネスとしては存在できないので、インターフェースのビジネスとしては大きくならないのだ。例えばUSBの市場は大きいだろう。だが大多数はUSBの付いたSoCというビジネスだろう。
そういう意味では、サウスブリッジの一部というインテルにとってはいいビジネスだが、PCというカテゴリーのものがこれ以上成長するのだろうか?新興市場で伸びてくるのはもっと手軽なモバイルだけなのではないだろうか?家にすでにPCを持つ私たちは家のPCにつなげることを考えるが、今家にPCをもっていない彼らが、家でつなげるようにPCを買うとは考えにくい。
一方シリコンイメージの場合、有線のモニターポートという市場においてすでに独占的であり、モニターポートの今後の流れは有線なら高速化、そして基本は無線である。無線において規格をドライブしていない以上、今のDVI/HDMIのようなポジンションを確保することは難しい。もちろん有線の高速化は必須だが、それは市場規模の拡大とはあまり関係がない。モニターの有線のチップだけをビジネスとしてやっていけるのか?だからこそ、HDMIにバスパワーをつけたりUSB miniと同サイズの口にして携帯の標準インターフェースとなったUSBに対抗し、イーサネットを取り込んでモニター接続からネットワーク接続に触手を伸ばし、他のインターフェース規格に挑む。新しい市場を探すわけではなく、他の市場を奪う戦略を立てたわけだ。よほど行き止まりを感じていたのではないだろうか?他の規格との違いがなくなってくるというのは、相手の市場を食う可能性があるのと同様、相手に食われる可能性も十分にある、諸刃の剣なのだ。
2009年6月30日火曜日
インターフェースとは?
インターフェースとは何か?何かと何かをつなぐものだ。
物と物の中でもソフト同士ならネットワークやAPI、ハード同士ならコンピュータインターフェース、人と物ならヒューマンインターフェースなどがあげられるだろう。
物と物 ー ネットワーク - PANの鍵はカスタマイズの柔軟性
ネットワークといえば、TCP/IPに代表されるようにネットワークレイヤーのプロトコルを規格化することによって世界中をつなぐのに貢献してきた。この規格化は過去15年間の人類の歴史を大きく変えたのである。
考えてみればおもしろい。言語は様々なのに、ネットで使っているプロトコルは共通なのだ。つまり、個人のパーソナル空間だけ個人の自由にカスタムされており、ネットから向こうは共通の世界が広がっていることを意味する。ネットワークの先のサーバー、プロバイダーがどんなハードやソフトを使っていようが関係ない。ハイスペックなものがよければ高いサービスを選べばいいように、スペックやコストの要求を満たしていればいいのだ。ところがパーソナル空間はそうはいかない。好みのキーボードタッチ、好みのスクリーン、好みの音声・画像、個人に応じてカスタマイズする必要がある。
物と物 - コンピュータインターフェース - 規格を制すものが勝者
半導体業界で今までやってきたものの大半はコンピュータインターフェース。一般ユーザに見える媒体を使う無線、有線ケーブルから、一般ユーザには見えないPCB上の配線まで、各チップ間をつなぐものだ。各社製品がつながるように規格が定められ、それに従うことによってどこのチップでもつながるようになる。より多くの製品とつながるものが市場を占有する世界であるため、規格をドライブできるものが勝者になる。
DVI/HDMIのシリコンイメージ、USBやPCIのホスト側のインテルがいい例だ。規格をドライブできれば、規格公開前に試作を作ってその試作に規格をあわせれば、最初に市場に入り込めるというわけだ。そうなると後からそこに入り込むものをつぶせばいい。昔トランプで大富豪をやったときに、一度大貧民になるとなかなか上がれず、一度大富豪になるとしばらく大富豪でいられるのと同じだ。覆すには革命を起こす必要があった。
人と物 - ヒューマンインターフェース - 今後の想像力
センサー、アクチュエータといった分野は、ソフト間やハード間といったハードルを越え、人間の五感に働きかける今後のインターフェースだ。どんなセンサー、どんなアクチュエータが考えられるか、それらを使ったどんなアプリが考えられるかといった想像力が問われる分野だろう。
物と物の中でもソフト同士ならネットワークやAPI、ハード同士ならコンピュータインターフェース、人と物ならヒューマンインターフェースなどがあげられるだろう。
物と物 ー ネットワーク - PANの鍵はカスタマイズの柔軟性
ネットワークといえば、TCP/IPに代表されるようにネットワークレイヤーのプロトコルを規格化することによって世界中をつなぐのに貢献してきた。この規格化は過去15年間の人類の歴史を大きく変えたのである。
考えてみればおもしろい。言語は様々なのに、ネットで使っているプロトコルは共通なのだ。つまり、個人のパーソナル空間だけ個人の自由にカスタムされており、ネットから向こうは共通の世界が広がっていることを意味する。ネットワークの先のサーバー、プロバイダーがどんなハードやソフトを使っていようが関係ない。ハイスペックなものがよければ高いサービスを選べばいいように、スペックやコストの要求を満たしていればいいのだ。ところがパーソナル空間はそうはいかない。好みのキーボードタッチ、好みのスクリーン、好みの音声・画像、個人に応じてカスタマイズする必要がある。
物と物 - コンピュータインターフェース - 規格を制すものが勝者
半導体業界で今までやってきたものの大半はコンピュータインターフェース。一般ユーザに見える媒体を使う無線、有線ケーブルから、一般ユーザには見えないPCB上の配線まで、各チップ間をつなぐものだ。各社製品がつながるように規格が定められ、それに従うことによってどこのチップでもつながるようになる。より多くの製品とつながるものが市場を占有する世界であるため、規格をドライブできるものが勝者になる。
DVI/HDMIのシリコンイメージ、USBやPCIのホスト側のインテルがいい例だ。規格をドライブできれば、規格公開前に試作を作ってその試作に規格をあわせれば、最初に市場に入り込めるというわけだ。そうなると後からそこに入り込むものをつぶせばいい。昔トランプで大富豪をやったときに、一度大貧民になるとなかなか上がれず、一度大富豪になるとしばらく大富豪でいられるのと同じだ。覆すには革命を起こす必要があった。
人と物 - ヒューマンインターフェース - 今後の想像力
センサー、アクチュエータといった分野は、ソフト間やハード間といったハードルを越え、人間の五感に働きかける今後のインターフェースだ。どんなセンサー、どんなアクチュエータが考えられるか、それらを使ったどんなアプリが考えられるかといった想像力が問われる分野だろう。
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