2009年6月30日火曜日

コンピューターインターフェースのビジネス

コンピューターインターフェースにおいて、シリコンイメージやインテルの強さを前回書いた。ところがインターフェースチップビジネスというのは、あまり大きくはならない。

インターフェースというのは、先に書いたように、もともと何かと何かをつなげる接続自体であり、ここではチップとチップをつなげるものなのである。だから、その接続自体をなくしてしまえば、必要なくなるのである。例えば、昔はIDEやSCSIで外付けハードディスクを、シリアルポートに外付けモデムをつなげていたが、今では全部内臓されているので、そのIDEやSCSIポートはいらないし、シリアルポートも減らせる。ハードディスクの大容量化やモデムの需要が増大し市場ガ大きくなることにより、PCがそれらを内臓するからだ。

これはPCB上の接続されたチップでも同じことである。どうするとホスト側Hとデバイス側Dが1チップIにインテグレーションされるのかというと、市場がある程度大きくなって ”Hの利益 + Dの利益 < HとDをインテグレーションしたIの利益 - HとDをインテグレーションする開発費”を満たすようになったら、である。市場規模の大きいインターフェースや、チップのライフサイクルが短くチップを作り直すことが多いアプリケーションの場合、まず間違いなくインテグレーションされる。

このように、市場規模の大きいインターフェースでは、インターフェース単体のビジネスとしては存在できないので、インターフェースのビジネスとしては大きくならないのだ。例えばUSBの市場は大きいだろう。だが大多数はUSBの付いたSoCというビジネスだろう。

そういう意味では、サウスブリッジの一部というインテルにとってはいいビジネスだが、PCというカテゴリーのものがこれ以上成長するのだろうか?新興市場で伸びてくるのはもっと手軽なモバイルだけなのではないだろうか?家にすでにPCを持つ私たちは家のPCにつなげることを考えるが、今家にPCをもっていない彼らが、家でつなげるようにPCを買うとは考えにくい。

一方シリコンイメージの場合、有線のモニターポートという市場においてすでに独占的であり、モニターポートの今後の流れは有線なら高速化、そして基本は無線である。無線において規格をドライブしていない以上、今のDVI/HDMIのようなポジンションを確保することは難しい。もちろん有線の高速化は必須だが、それは市場規模の拡大とはあまり関係がない。モニターの有線のチップだけをビジネスとしてやっていけるのか?だからこそ、HDMIにバスパワーをつけたりUSB miniと同サイズの口にして携帯の標準インターフェースとなったUSBに対抗し、イーサネットを取り込んでモニター接続からネットワーク接続に触手を伸ばし、他のインターフェース規格に挑む。新しい市場を探すわけではなく、他の市場を奪う戦略を立てたわけだ。よほど行き止まりを感じていたのではないだろうか?他の規格との違いがなくなってくるというのは、相手の市場を食う可能性があるのと同様、相手に食われる可能性も十分にある、諸刃の剣なのだ。

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